健康

保健師が伝える、効果的な風邪予防。マスクをつけることは風邪の予防に効果なし?

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こんばんは。ちゃーすけです。

 12月に入り、ぐっと寒くなりましたが、体調など崩されていないでしょうか。

 

今回は医療職者らしく、風邪予防について、記事を書こうと思います。

 

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    マスク着用は風邪予防にならない?

     

     

    冬になると、電車などでマスクを着用している人をよく見かけます。あなたもマスク愛用者ですか?

    私も以前はマスク信者で、冬になるといつでもマスクをしていました。(時には二重にマスクをすることも!)

    しかし、マスクの感染症予防効果はエビデンスが低いことはご存知でしょうか。

    その理由と、予防のために本当に実施すべきことをお伝えします。

     

    一般的な風邪は空気感染しない

     

    風邪を予防するには、どのように感染が成立するのか原理を理解する必要があります。

    そもそも、なんで混み合った場所ではマスクを着用したくなるのでしょう。

     

    ウイルスがうようよしてそう

    空気が悪い

     

    など、思うところがあるはずです。

    それでは、その空気を吸い込むことで感染は成立するでしょうか。

     

    答えはNoです

     

    感染症の主たる感染経路は3つ。それらについてお伝えします。

     

    飛沫核感染(空気感染)

     

    最も感染力が強いのがこの空気感染。患者さんと同じ空間で空気を共有するだけで感染する可能性があります。

     

    「やっぱり同じ空間にいるだけで感染るんじゃん~」

     

    と思うかもしれませんが、空気感染する感染症は

    「結核」「水痘(水疱瘡)」「麻疹」の3つだけです。

     

    インフルエンザや風邪は空気感染はしません

     

    また、もしも同じ電車の中に上記の感染症を発病している人がいたとしても、市販のマスク(サージカルマスク)では予防することができません。

    ですので医療機関で3つの感染症に対応する際は

     

    結核→N95マスク着用

     

    水痘(水疱瘡)、麻疹→抗体があるスタッフが対応

     

    というようになっており、サージカルマスクで予防しようとすることは絶対にないのです。

     

    飛沫感染(インフルエンザ、季節性風邪、風疹...)

     

    上の空気感染は、「飛沫感染 」でしたが、今度は「飛沫感染」です。

    「飛沫」というのは、咳やくしゃみをした時に飛び散るしぶきのことで、

    飛沫感染は、これらを吸い込むことによって感染が成立するものを指します。

    飛沫感染との違いは、病原体の浮遊時間。

    飛沫感染は水分を含むしぶきを吸い込むことで成立しますが、飛沫感染は、飛沫の水分がなくなった後も、空気中を浮遊する「飛沫核」を吸い込むことでも感染が成立します。

    そのため、飛沫感染は空気感染とも呼ばれ、飛沫感染とは一線を画すのです。

     

    接触感染(インフルエンザ、季節性風邪、感染性胃腸炎、腸管出血性大腸菌感染症)

     

    こちらは、患者から排出される病原体が含まれたものを、手などを介して体の中に取り入れ、感染が成立するものです。

    インフルエンザや季節性風邪であれば、飛沫に病原体が含まれるので

     

    患者がくしゃみや咳を手で受け止める→その手で手すりを触る→他人がその手すりを触る→その手で目、鼻、口等を触る

     

    といった手順で感染が成立します。

     

    感染性胃腸炎や腸管出血性大腸菌感染症等であれば、便や吐物に病原体が含まれるので

     

    患者がトイレでお尻を拭く→その手でトイレのドアノブを触る→次にトイレに入った他人がそのドアノブを触る→その手で目、鼻、口等を触る

     

    といった手順で感染が成立します。

     

    感染予防に最も効果的なこと

     

    初歩的で申し訳ありませんが、とにかく大切なのは手洗い。

    たかが手洗い、されど手洗いです。ここホント重要。

     

    インフルエンザ等

    患者がくしゃみや咳を手で受け止める→その手で手すりを触る→他人がその手すりを触る→[正しい手洗いをする]その手で目、鼻、口等を触る

    感染性胃腸炎等

    患者がトイレでお尻を拭く→その手でトイレのドアノブを触る→次にトイレに入った他人がそのドアノブを触る→[正しい手洗いをする]その手で目、鼻、口等を触る

     

    ☝このように、正しい手洗いをすることで感染経路を遮断することができます。

     

    あと、これは声を大にして言いたいのですが、

     

    「みんなトイレのあとは石鹸で手を洗って!!!」

     

    嘆かわしいことに、女子トイレでも石鹸を使ってしっかり手を洗っている人は

    ちゃーすけ的統計では5%程度です。

    「自分が排便した後は石鹸で洗う」なんていう人にもよく出会いますが、

    トイレの後の手洗いの意味合いは、自分自身が汚れたということよりも

     

    トイレという汚染区域に入り、汚染された可能性の高いドアノブなどを触ったから

     

    という風に捉えていただければと思います。

    トイレから出るとき、個室のドアノブを触る前に手を洗う人はいません。そのドアノブをあなたも触っているのだから、きちんと石鹸で手を洗いましょう。

     

     

     

    マスクは不要か

     

    ここまでしっかり読んでくださった方は

    「え?飛沫感染にはマスク効果あるんじゃないの?」

    と思うかもしれません。

    たしかに、目の前で思い切りくしゃみをされた時にモロに飛沫を浴びないですみますよね。

    でも、感染予防のゴーグルでもしていない限り、目は無防備なままですし、

    それだけ目の前で飛沫を浴びせられていた場合は、あなたの手にも病原体が付着している可能性は大いにあり、その手を介した感染の予防にはやはり手洗いが重要なのです。

     

    マスクの効果的な使い方

     

    マスクだけでは予防にならないんだよ!と言う話をたらたらとさせていただきましたが、

    マスクは感染拡大防止にはとても効果的です。

    つまり、自分自身が感染している時に人にうつしてしまわないということに、効果を発揮するのです。

    なんかちょっと体調が悪いかも、と思ったら周りのためにマスクの着用をお願いします。

     

     

    最後に

     

    感染症にかからないためには、手洗いが第一ですが、日ごろから健康な状態を保ち、抵抗力を高めておくことも必要不可欠です。

    規則正しい生活、バランスの取れた食事、適度な運動をこころがけ、少し元気がないと思った時には、水分とビタミンをたっぷり摂取しましょう。

    それでは、健康に気を付けて素晴らしいホリデーシーズンを迎えましょう!

     

     

     

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