さあ投資を始めよう!
そう思っていたのに、妻や夫等、パートナーの理解が得られずなかなか進まない。
そんな悩みを抱えている方に向けて、どうやったら円満に投資を始めることができるのか、
もともと投資に対してネガティブなイメージを持っていた、「説得された側」の妻である私がお伝えしたいと思います。
この記事を書いた人
- 共働き夫婦(夫29歳、妻28歳)
- 資産1900万円を運用中
- 2021年の年間投資成績+200万円
- 自動売買・個別株・仮想通貨など幅広く投資
なぜ投資に反対するのか
まずは、反対する気持ちを受け止めることが第1ステップ。
なぜ、パートナーは投資に反対するのでしょうか。まずは理由を聞いてみるところから始めましょう。
やらなきゃ損なんだよ情弱!なんてことは絶対に言ってはいけませんよ。
パターン1 よく知らないから怖い
これが最も多い理由だと思いますが、この場合は正しく説明すれば理解してもらえる可能性が高いため、攻略難易度は低めです。
懇切丁寧に、なぜ自分が投資をしたいと思っているのか、どのようにリスク回避をしようと思っているのかを説明してください。
ここでのポイントは「自分で説明する」ということ。
自分が説明するより、感銘を受けた書籍やYouTubeチャンネルを見せた方がより理解してもらえるはず!と思う気持ちは分かりますが、ここで楽をしてはいけません。
まずは相手に興味を持ってもらうくらいのつもりで、説明を始めましょう。相手に説明することで自分自身の理解も深まるので一石二鳥です。
「ドルコスト平均法ってのがあって、毎月少額ずつ積み立てる投資なら長期で見たら損しないんだよ!」
なんて言われても投資に関心がない人にとっては意味が分かりません。
もっと噛み砕いて、相手の理解度に合わせた説明ができるように、まずはあなたがしっかり理解しましょう。
パターン2 過去に失敗経験がある
こちらの場合は攻略難易度が高め。
なんせ相手は経験者なので、ある程度知識があり、こちらもそれに対して説明をしなければなりません。相応の準備をしなければ理解してもらことはできないでしょう。
この場合は、相手が「いつ・どのような」投資をしていたのかを確認し、自分がやりたいと思っていることは別のものであることを強調しましょう。
過去に失敗経験があって、今投資をしていないのであれば、長期保有や積立投資ではないはずです。
相手が投資をやっていた時から今まで、毎月1万円でもS&P500を積み立てていたなら、どれくらいの利回りになっているのかを一緒に計算してみて、長期投資の旨みを理解してもらうのも良いかもしれませんね。
貯金してたら損しない!を打ち砕く
投資反対派の多くは慎重で、とにかく損しないことを選ぶ人が多いです。
だからびっくりするくらいの低金利でも定期預金をして満足しています。
でも低金利の預金ってよく考えたら損していることになるんだよ!と
貯金=安心(損はしない)という方程式を打ち砕くことは効果的です。
上の図は、夫が私を説得するために作成したパワポ資料の一部です。
100円の価値が将来永劫同じ価値ではないということがよくわかると思います。
「ミスドって昔よく100円セールしてたよね。今はもうしないし、ドーナツも小さくなったよね」みたいに実際に起こっていることを付け加えるのも良いと思います。
牛丼価格もどんどん上がってる。50年後にはいくらなんだろうね。
老後2,000万円問題をチラつかせる
大きな話題となった老後2,000万円問題。
投資で損をしたくない!と慎重派のパートナーこそ、この問題は頭が痛いはず。
「しっかり貯金しておいて、退職金も合わせれば大丈夫!」そんな風に思っているかもしれませんが、そもそも退職金を今と同等の額もらえるとは限りません。
また、現在の年金制度があった上で必要な老後資金が2,000万円。まだ老後は遠い私たちの時代には、今と同様の年金制度があるかどうか。
そんな心配事はさておき、物価上昇を考えるだけでも50年後には老後2,000万円問題ではなく、老後5,000万円問題になっている可能性は大いにあります。
下の3枚の図が、また夫による私へのプレゼン資料です。
ちょっとドキッとしますよね。将来お金が足りなくなるのは誰でも怖いはず。
もう老後に差し掛かっている年代ならまだしも、若い頃から低金利の貯金しかしないのは恐ろしいことだと分かってもらえるのではないでしょうか。
資産を共有するパートナーは共同経営者。
しっかり分かってもらうためには、プレゼン資料くらい作っても良いと思います。
投資を始める時も、FXの自動売買を始める時も、夫はパワーポイントやエクセルの計算式を見せて数字を使って説明してくれます。
そこに誠実さや真剣さを感じるし、自分も納得できるから、安心して運用にお金を回せるのかもしれません。
お金大好き夫婦の自動売買戦略
- トラリピ(元本300万円で運用中)
- トライオートETF
- ARKK(元本100万円で運用中)
- IWM(元本100万円で運用中)
- IWM(元本70万円で運用中)
まずは積立NISAから
投資を始めるぞ!!さあ我が家の貯蓄の一部を米国個別株につっこむぞ!なんてことはやめておくのが吉。
あなた自身は勉強して地盤があるからこそ、多少株価が上下しても冷静でいられるかもしれませんが、アンチ投資だったパートナーからすれば、本当は1円たりとも損したくないはず。
あなたが買った個別株の株価をチェックして、下がったら嫌味を言われかねません。
そんなことにならないためにも、まずは積立NISAでS&P500などを購入することをおすすめします。
S&P500も下がることはありますが、長年の実績をみてもらい、下がっている時こそ買い続ける意味を伝えてください。
また、NISAなら節税効果があるのも個別株投資とは違うところですね。
できればパートナーにも少額で良いのでNISAを始めてもらうと、興味を持ってもらいやすいので良いと思います。
最後に
いかがだったでしょうか。結構面倒だな、と思った方も多いはず。
しかし、興味のない・むしろ怖いと思っている分野に大切なお金を使うのですから、ここで手間を惜しまない方が後々良いと思います。
どうしたって理解を得られなかった際の最終手段は自分のお小遣いの範囲で運用して、利益を見せて納得してもらう、とういう方法になります。
これなら頭ごなしに反対されることはなさそうですが、それでもやっぱり二人のお金ですし、理解してもらって貯金のいくらかでも運用出来たほうが後々家族のためにもなります。
是非ともパートナーの理解を得て、なんなら良きアドバイザーになってもらえるよう相手を育成するつもりで頑張ってみましょう。
記事のまとめ
- まずは相手がどうしてアンチ投資なのかを理解する
- アンチ投資の訳を受け止め、それに対して説明をする
- 相手の理解度に合わせた説明を「自分の言葉で」する
- 貯金=安心(損しない)を打ち砕く
- 老後2,000万円問題(拡大Ver.)をチラつかせる
- まずは積立NISAから始める